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AI 文章校正ツール比較

【2026年版】AI 文章校正・校閲ツール5選 徹底比較 — テキスト品質を上げる選び方

AI 文章校正・校閲ツール5選(文賢・Just Right!・Shodo・Wordvice AI・ChatGPT)を、機能・料金・精度・対応文書タイプで徹底比較。Webライター・編集者・企業ライティング担当者が選ぶべきツールを解説します。

11分で読了執筆: 鈴木 玲香

「校正ツール、何使ってます?」とライター仲間に聞くと、答えがバラバラで面白いです。

文賢派・Just Right!派・Shodo派・ChatGPT派、それぞれ宗派みたいに分かれてる。実は私自身、用途によって4ツールを使い分けているのが現状です。

なぜ1ツールに集約できないかというと、校正・校閲って一口に言っても、検出したいエラーの種類が文書タイプによって違うから。Web記事と契約書では校正の質が違う。編集者の校閲とライター自身の自己チェックでも違う。

この記事では、AI 文章校正ツール5選を 機能・料金・精度・対応文書タイプ で徹底比較し、「あなたが使うべき1〜2ツール」を見つけられるように整理します。

結論: 用途別の早見表

用途 おすすめツール 一言コメント
Web記事・ブログの校正 文賢 表記ゆれ・読みやすさチェックが強い
書籍・出版物の校閲 Just Right!7 プロ編集者御用達、辞書カスタマイズ
チーム編集 + 履歴管理 Shodo Slack 連携 + 共同校正
英文校正(論文・ビジネスメール) Wordvice AI 英語特化 + 学術スタイル対応
自由度重視 + 機械的校正以上 ChatGPT プロンプトで校正観点を指示できる

1. 文賢(ぶんけん)

概要

Webライダー社が提供する、Web ライターのために作られた校正ツール。表記ゆれ・読みやすさ・誤字脱字の3軸でチェック。

料金

  • 初期費用: ¥11,880(初回のみ)
  • 月額: ¥2,178/月(1ライセンス)
  • 法人プラン: 別途見積もり

強み

  • 表記ゆれ検出が強力(「Webサイト/ウェブサイト」「子供/子ども」など)
  • 読みやすさスコア(漢字率・1文長さ・表現の冗長性)
  • 誤字脱字 + 文法ミスの検出
  • 校正辞書のカスタマイズ可能(社内ルールに対応)

弱み

  • 初期費用 ¥11,880 が個人ライターには重い
  • 文学的表現・小説向けの校閲には不向き
  • 英文非対応

向いてる人

  • Webメディアのライター(月10本以上書く)
  • 編集プロダクション
  • 表記ゆれを気にする職場(マニュアル・ガイドライン重視)

向いてない人

  • 月数本しか書かない個人ライター(コスパ悪い)
  • 書籍・小説の校閲
  • 英文校正

2. Just Right!7

概要

ジャストシステム社の校正ソフト。プロ編集者・出版業界で30年以上使われている定番。AI機能というより、辞書 + ルールベースの伝統的校正。

料金

  • Pro: ¥58,000(買い切り、Windowsのみ)
  • 通常版: ¥39,800(機能限定)
  • 法人ライセンス: 別途

強み

  • 辞書の充実度がトップ(共同通信社記者ハンドブック準拠)
  • 法令文書・公文書の形式チェックが可能
  • 校正履歴の管理機能
  • オフライン動作

弱み

  • Windows のみ(Mac 非対応)
  • AI 的な意味理解は弱め(ルールベース)
  • UI が古い(Office 連携前提)
  • 買い切りだが高価

向いてる人

  • 出版社・書籍編集者
  • 法令文書・公文書を扱う行政・士業
  • 校正辞書を会社で統一したい大企業

向いてない人

  • Mac ユーザー
  • Web記事・ブログ中心(オーバースペック)
  • AI 的な「意味の不自然さ」検出を求める

3. Shodo

概要

国産の AI 校正 SaaS。Slack / Teams 連携 + 共同校正を強みとする、現代的なチーム編集ツール。

料金

  • Free: 月3回まで
  • ベーシック: ¥1,000/月(1ライセンス、月100回)
  • プレミアム: ¥2,000/月(無制限)
  • チーム: ¥3,000/月/ユーザー(共同校正・履歴管理)

強み

  • Slack / Teams ボット連携(投稿前にAI校正を流す)
  • 共同編集 + コメント機能(編集者とライターのやり取りに使える)
  • AI 校正 + ルールベース校正のハイブリッド
  • WordPress / Notion / Google Docs プラグイン

弱み

  • 辞書のカスタマイズはやや弱め(文賢・Just Right! と比較して)
  • 出版物・書籍向けの校閲機能は薄い
  • 英文校正は別途必要

向いてる人

  • スタートアップ・Web企業のコンテンツチーム
  • リモート編集体制(Slack で完結)
  • 月100記事以上を複数人で回す

向いてない人

  • 個人ライター(チーム機能を活かせない)
  • 書籍編集
  • 英文校正

4. Wordvice AI

概要

英文校正に特化した AI ツール。学術論文・ビジネスメール・履歴書などの英文校正に強い。

料金

  • Free: 月10回まで
  • Pro: $9.99/月
  • Premium: $14.99/月

強み

  • 学術スタイル対応(APA / MLA / Chicago)
  • 文法・スペル・表現選択を自動修正
  • 論文・ビジネスメール・履歴書のテンプレートチェック
  • 英文を日本語に翻訳 → AI 校正 → 英文出力 の流れに対応

弱み

  • 日本語校正は対象外
  • 高度な学術表現には人間校正者の方が信頼性高い

向いてる人

  • 大学院生・研究者(論文投稿前のチェック)
  • 国際ビジネスのメール作成
  • 英文履歴書・カバーレター作成

向いてない人

  • 日本語中心の校正
  • 機械的なチェックでは満足できない高度な学術論文

5. ChatGPT(プロンプト指定)

概要

ChatGPT に校正プロンプトを投げて、AI が指摘を返してくれるカスタム校正。自由度が高いが、ツール感のないやり方。

料金

  • Plus: $20/月
  • Team: $25/月

強み

  • 校正の観点を自由に指定できる(「PR記事のトーン」「就活生向けの書き方」など)
  • 単なる誤字脱字を超えた意味の自然さ・論理性もチェック可能
  • 校正後の代替表現を3案出せる
  • 既存ツールと併用しやすい

弱み

  • ツール化されていないので、毎回プロンプト工夫が必要
  • 校正履歴の管理が手動
  • 大量処理には向かない(1記事ずつ手動投入)

向いてる人

  • 個人ライター・編集者で、機械的校正以上のフィードバックが欲しい
  • ChatGPT Plus / Team を契約済み
  • 校正観点を文書ごとに変えたい

向いてない人

  • チーム共同校正
  • 大量記事の機械的処理
  • 履歴管理を重視

横並び比較表

ツール 月額 日本語 英語 チーム 辞書カスタム 主用途
文賢 ¥2,178 + 初期¥11,880 ★★★★★ × Web記事
Just Right!7 ¥58,000(買切) ★★★★★ × × 書籍・公文書
Shodo ¥1,000〜 ★★★★☆ × チーム編集
Wordvice AI $9.99〜 × ★★★★★ × × 英文
ChatGPT $20〜 ★★★★☆ ★★★★★ × プロンプトで 自由度重視

選び方の3つの軸

① 主に扱う文書タイプで絞る

  • Web記事・ブログ → 文賢 or Shodo
  • 書籍・出版物 → Just Right!7
  • 学術論文・ビジネスメール(英文) → Wordvice AI
  • マルチタイプ・自由度重視 → ChatGPT

② チーム編集の有無で絞る

  • 個人で完結 → 文賢 or ChatGPT
  • チーム編集 + Slack 連携 → Shodo
  • 編集部での厳密な校閲管理 → Just Right!7

③ 予算で絞る

  • 月¥1,000台 → Shodo ベーシック
  • 月¥2,000台 → 文賢
  • 月¥2,000台 + 自由度 → ChatGPT Plus
  • 買い切り高価格 → Just Right!7

私の使い分けの実例

参考までに、私(月100記事編集する立場)の使い分けを置いておきます。

文書タイプ メイン サブ
自分が書いた Web 記事の自己校正 文賢 ChatGPT(深掘り用)
外部ライターからの納品物チェック Shodo(チーム編集) 文賢(辞書チェック)
英文メール・契約書 Wordvice AI ChatGPT(意訳確認)
書籍原稿(年に2〜3冊) Just Right!7(出版社支給)

ツールの併用は必須だと感じています。1ツールで全部カバーしようとすると、必ずどこかが弱い。

校正フローの推奨パターン

実用上、こういう流れにすると効率が良いです。

1. 執筆完了
2. AI ツール(文賢 or Shodo)で機械的エラー検出
3. ChatGPT で「読み手目線でのチェック」を依頼
4. 1日寝かせて、人間目線で再読
5. 編集者(チームの場合)に渡す

機械的校正 → AI による意味チェック → 人間の感覚チェック の3段構成が、品質と効率のバランスが良いです。

各ツールの「校正できないもの」一覧

校正ツール導入で失敗するのは、ツールがカバーしない領域を期待してしまうケース。事前にギャップを把握しておきましょう。

カテゴリ 文賢 Just Right!7 Shodo Wordvice AI ChatGPT
表記ゆれ検出 ×
誤字脱字
文法ミス
読みやすさ ×
論理性チェック × ×
事実関係の検証 × × × ×
トーン調整 × × ×
SEO 観点 × ×
専門用語の正確性 ○(辞書次第)

「事実関係の検証」と「論理性チェック」はどのツールも完璧ではないので、最終的には人間が校閲する前提で運用してください。

ユーザータイプ別「これ買えば失敗しない」推奨

月10本以上のWeb記事を書くフリーランスライター

文賢 + ChatGPT Plus

  • 文賢で表記ゆれ・読みやすさを機械的に潰す
  • ChatGPT で「論理破綻していないか」を最終チェック
  • 月コスト: ¥5,000前後

編集チーム(3〜10名)で記事を量産

Shodo チーム + 文賢(編集者のみ)

  • ライター提出時点で Shodo が一次校正
  • 編集者が文賢で表記統一を最終確認
  • Slack 連携で進捗管理
  • 月コスト: 編集者2名で約¥10,000

出版社・書籍編集者

Just Right!7 + 紙ゲラ目視

  • AI 系では拾えない出版業界特有の校閲ルール対応
  • 印刷所への入稿前の最終チェックは紙で行う
  • 初期投資: ¥58,000(買い切り)

学術研究者・大学院生

Wordvice AI + DeepL Write

  • 英文論文をネイティブ品質に
  • ジャーナルのスタイルガイドに準拠
  • 月コスト: $10〜15

個人ブロガー(月数本)

ChatGPT Plus のみ

  • プロンプトで校正観点を指定
  • 月¥3,000で校正 + 文章生成 + 学習用に多目的活用
  • 月コスト: $20

校正・校閲業界のトレンド(2026年版)

ここ1年で校正ツール業界に起きている変化:

① AIネイティブ校正サービスの登場

旧来の「辞書 + ルールベース」校正に対して、Shodo / ChatGPT などが「文脈理解 + AI 」へシフト。表記ゆれだけでなく**「読み手にとって伝わるか」**まで見るのが当たり前に。

② SEOとの統合

SEO 用キーワード密度・読了率予測・Core Web Vitals の文章長最適化を組み合わせる「SEO 校正」が登場。SurferSEO、Clearscope などが代表的。日本語対応はまだ弱い。

③ チーム編集 SaaS の台頭

個人向けではなく編集チームのワークフロー全体を支援する Shodo / Notion AI が伸長。Slack / Teams 連携が標準化。

④ 校正辞書の業界別カスタム

業界特化(医療・法律・金融)の専門辞書を後から追加できる SaaS が増えた。AmiVoice、ChatGPT GPTs など。

よくある質問(Q&A)

Q1. ChatGPT 1つあれば、専用校正ツールは要らない?

A. 半分正解、半分不正解。論理性・トーン調整は ChatGPT で十分ですが、表記ゆれの徹底検出やチーム共有辞書管理は専用ツールに分があります。月10本以上書くなら文賢 / Shodo を1つ持っておくと作業効率が圧倒的に違います

Q2. 無料で校正できるツールはある?

A. Shodo Free(月3回)、Wordvice AI Free(月10回)、ChatGPT 無料版 が利用可能。ただし無料枠は月数回なので、本格的に使うなら有料推奨。

Q3. 校正ツールに入れたデータは学習に使われる?

A. 文賢 / Just Right! / Shodo は学習に使いません(各社のプライバシーポリシーで明記)。ChatGPT は Plus プランの設定で学習除外を選択。Wordvice AI も学習除外契約あり。

Q4. 校正ツールの精度はライターのレベルによって変わる?

A. 変わります。ライターが書いた文章のクオリティが高いほど、ツールが拾うエラーの「重要度」も上がる。逆に低品質な文章だとツールでも限界。

Q5. オフラインで使える校正ツールはある?

A. Just Right!7 が買い切り型でオフライン動作。クラウド SaaS は基本的にオンライン前提。機密性が高い文書はオフライン推奨。

Q6. 表記ゆれの辞書は自社用にカスタムできる?

A. 文賢 / Just Right!7 は自社辞書のインポート・追加が可能。Shodo もチーム辞書機能あり。ChatGPT はカスタム GPTs で「表記ルールPDF」を読ませる方式で代替可能。

まとめ — 1〜2ツールに絞って慣れる

5ツール紹介しましたが、最初から3つも4つも導入する必要はありません

まずは:

  • 個人ライター + Web記事中心 → 文賢
  • チーム編集 + Slack 連携必須 → Shodo
  • 英文中心 → Wordvice AI
  • 書籍・公文書 → Just Right!7
  • 自由度重視・機械校正以上 → ChatGPT(既に契約があるなら)

から1つ選び、3ヶ月使い込んでください。それで足りない部分が見えてから、サブツールを追加するのが、コスト・学習コスト両面で合理的です。

校正は「ツールが代わりにやってくれる作業」ではなく、**「ツールが自分のミスを教えてくれる作業」**です。最終判断は常に人間の編集者・ライター側にある、という前提で使うのが、結局のところ品質に直結します。

執筆者

鈴木 玲香

Webメディア編集者を経てフリーランスライター。月間100記事以上の校正・編集に携わる。校正・校閲のプロセスを効率化するツール選定記事を中心に執筆。AI 校正ツールは現役で4種類使い分けている。

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